TOP > 掲載企画特集2014年ハウスホールド(衣類ケア・室内ケア)

特集

特集・ハウスホールド(衣類ケア・室内ケア)——新提案で市場拡大

2014年6月9日

衣料用洗剤/柔軟仕上げ剤
 
 衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤はトイレタリー分野の中でも最大級の規模を持つが、それぞれ安定あるいは成長を続けている。今年に入ってからは消費増税前後のイレギュラーな動きもあるものの、引き続き新たな提案を持つ商品も市場に投入され、活性化への動きがしばらくとまりそうにない。

 
 衣料用洗剤
 経済産業省の統計によると、2013年における衣料用洗剤の出荷金額は、前年に比べ2%増の約1918億円となった。引き続き液体への移行が進む一方、粉末についても各社が施策を展開したことで全体的に安定した推移を示した。特に液体については市場全体の単価を押し上げる形となった。
 14年に入ってからは消費増税前の駆け込み需要が始まり、1〜2月の前年比は108%、数量面では112%と拡大した。3月は更に数字を伸ばし「(需要が大きくなる)12月より多かった」(大手メーカー)というほどの出荷量を記録した。伸び率は3割とも4割とも言われている。
 この反動は4〜5月に掛けて色濃く出ているようだ。当初から予想されていたとはいえ、ある卸店では「大手小売業を中心にケース単位での販売が積極的に行われたことで、減少の幅を大きくした」と分析、比較的安定していた他のカテゴリーに比べ、平常に戻るまでに時間を要すると見ている。
 そうした中で、大手を中心として新製品の投入は活発だ。花王は3月に「アタック高浸透リセットパワーつめかえパック」を発売し、粉末の分野で詰替用の拡充を図る一方「アタック Neo抗菌EX Wパワー」を5月から改良発売した。

 
 ライオンも粉末で「トッププラチナクリア」を2月に発売し、更に液体では「トップHYGIA」を改良発売すると共に「同つめかえ用」の大サイズを投入した。また、タレントがプロデュースしたパッケージを採用した限定品を出すなど、積極的な動きを見せる。
 新機軸という点では、NSファーファ・ジャパンが「ファーファ・デオテクト衣料用洗剤」の発売に伴いテレビCMを投下。P&Gが“第3の洗剤”と位置付けるジェルボール型洗剤は、4月に「アリエール」から発売、7月には「ボールド」で発売する予定で、この分野が市場でどれだけのシェアを占めるか、関係者の注目を集めている。

 
 柔軟仕上げ剤
 近年は香りの残るタイプが寄与して市場の伸びを支えており、13年の市場規模は800億円に達した。伸び率も113%と2桁を記録し、引き続き好調な推移を見せる。複数の柔軟仕上げ剤、または洗剤や香り付け専用剤との組み合わせにより独自の香りを楽しむ人も増え、需要の増加を支えている。
 一方、これまでの香り一辺倒からの変化も見られる。大手メーカーの調査によると、部屋干しの増加などで改めて防臭や抗菌の機能を求める人が増えている。そのニーズに対応したアイテムによる提案が出てきたことで、一段と市場が活性化するものと期待されている。今年も、気温が30℃を超える真夏日となる日が出てきて、店頭では暑さ対策品の売り場が作られている。一時期の勢いが落ち着き市場は縮小しているが、各社がテコ入れを図っている。
 2005年の環境省によるクールビズ提唱以降、節電、省エネルギーに役立つアイテムとして認知が広まった暑さ対策品。10年の記録的な猛暑、11年の東日本大震災の影響による節電を背景に、09年の62億円から、10年86億円、11年125億円へと市場が急拡大した。しかし7月半ばまで涼しかった12年の市場は前年からおよそ3割減の84億円へ縮小し、13年は暑夏だったにもかかわらず伸び悩んだ。「店頭で動くのは、冷却シートや衣類用スプレーなどの消耗品が中心で、冷却枕やジェルマット、首元用など繰り返し使えるものは、ダウントレンド」(メーカー)という。
 こうした市況を反映して、昨年に続き今年も大きな動きはなく、既存ブランドのアイテム追加や改良が中心だ。ダウントレンドの市場にあっても衣類用スプレーは伸びていることから、小林製薬は「シャツクール」に、華やかなフローラルアロマの香りの「アロマフレグランス」を追加。桐灰化学は「熱中対策」シリーズに、髪に熱がこもりやすい女性をターゲットとした「頭髪用アイスドライ」を追加した。感性価値の訴求や女性のニーズを開拓して、着実なプラスオンを目指す。
 制汗剤や消臭スプレーなど、生活者の高まるエチケット意識に応える製品や、わき用冷感パッドのように暑さとにおい対策のダブル訴求製品も出てきて、気温による売れ行きの偏りを和らげている。

 
 近年、急速な盛り上がりを見せた市場だけに、一度勢いが落ちると厳しい目で見られる向きもあるが、市場が縮小したとはいっても、09年比では拡大している。1965年発売の「アイスノン」(白元)や94年発売の「熱さまシート」(小林製薬)、96年発売の「冷えピタ」(ライオン)など、熱さまし用のロングセラー製品が暑さ対策品としても定着して市場を下支えしている。今年も各社がブランド強化や店頭の早期展開に取り組んでおり、市場は堅実な動きを見せている。(市場データは、各年4〜9月の額・首元用冷却シート・スカーフ、氷枕、冷却スプレー、冷却ジェルマット等の合計。小林製薬調べ)

 

 

 
1
 
Share (facebook)
 
 
 
記事一覧に戻る
 

サイト内検索

Loading

記事配信中

@COSME

日経テレコン21

日用品化粧品新聞 ダイジェスト版

Facebook

       
  x  
日用品化粧品新聞
 
Share (facebook)