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特集

特集・防虫剤——再活性化へ期待高まる

2014年3月3日

機能性商品で若年層取り込む

 

 春の衣替えシーズンを目前に控えて、小売店頭では防虫剤売り場が賑やかになってきた。日用品分野の全般的な景気回復はまだ先とされながらも、近年は新たな提案を仕掛けるアイテムも増えて市場に活性化の動きも見られるようになってきた。


 市場の最大手・エステーによると、最近の市場規模は横ばいが続いているという。2011年の250億円から、12年は244億円と減少したが、13年は253億円と再び増加に転じる見込みだ。また14年の予測も256億円となると言われている。大きな変化はないまでも「まずは活性化していると評価できるレベル」(メーカー)には達している。
 こうした動きに貢献しているのが、いわゆる香り付きタイプの防虫剤。すでに有力各社から数々のアイテムが投入されており、市場全体の20〜25%を占めるまでに成長した。売り場でも一定の陳列量が確保され、着実に支持を広げつつある。においが付かないタイプの防虫剤があくまで主役とされていた2〜3年前に比べ、香り付きタイプの位置付けは向上し、いまや市場拡大に欠かせないアイテムになったと言える。


 市場の季節性については、あまり変化はなく、月別の販売指数を見ると3〜6月、9〜11月の春秋シーズンに需要が集中している。反面、気候の変化や衣替えの分散化といった変化もあって、シーズンそのものの長期化も指摘されており、この対応も研究されているようだ。
 薬剤別では、ピレスロイド系が1年用と半年用合わせて7割以上となっており、更に拡大する傾向にある。これにパラジクロルベンゼン系、ナフタリン系と続く。先の香り付きタイプはほとんどピレスロイド系であることから、この薬剤が一段と増えていることは間違いなさそうだ。
 用途別に見ると、引き出し用が半分を占め、以下、洋服ダンス用とクローゼット用が約2割の順。収納形態のトレンドとして、洋服ダンス用や衣装ケースからクローゼット、ウオークインクローゼットに移行する傾向があり、これに比例して防虫剤もクローゼット用の成長が続いている。


 年代が高いほど使用率が高いという特徴は依然として続いている。全年代の現在使用率は5割弱だが、50代で58%、60代では6割に達する。しかし、成長著しい香り付きタイプに限れば、20代の使用率が16%と、他の年代を大きく上回る。
 その反面、防虫剤の使用時におけるニーズが高まってきたとして、消臭機能を付加した製品も登場してきた。生活者にとっては選択肢が一段と広がることになるが、周辺アイテムや関連販売が効果的とされる除湿剤なども含めて、店頭やその他の生活者との接点において適切に情報を伝達して、購買に結びつけることが求められそうだ。



 
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