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特集

特集・花粉症対策——マスク、女性が市場成長の鍵

2014年2月17日

鼻用クリーム 使用率向上へ

 

 今年も花粉症の季節がやってくる。花粉対策の定番と言えばマスクや鼻用クリーム、ミスト、目薬、ティシュ、眼鏡、また、最近では一般店頭での内服薬なども存在感を高めている。更に、衣服や室内の花粉を除去する粘着クリーナーや、給気口に侵入させないフィルターも参入メーカーが増え始めた。近年の市場動向や、消費者需要などを追った。


 使用率増加するマスク市場
 2013年のマスク市場の金額規模は400億円強、前年比108%という数字が見込まれている。花粉の大量飛散やPM2・5が話題になったことで成長はしたが、一方で低価格大容量品の構成比が拡大し、平均売価の下落も見られた。
 ただ、品質志向の高まりで高機能、高価格帯品の成長は着実に見られる。ユニ・チャームの調べでは、特に「フィット感が持続」、「耳が痛くならない」、「隙間ができない」といったニーズが高まっているという。中でも女性の間で「使用率の増加」、「使用時間、使用期間の長期化」が見られ、それが市場底上げの要因の一つと考えられている。
 12年における全体の使用率は、前年比111%と大きく増加したが、女性に限っては118%とそれを上回った。各社から女性向けのカラフルなものや肌触りの優しいものなどが多数投入され、それが新規ユーザーに認められたと言える。


 一日の使用時間についても、女性は全体の平均時間よりも長いという検証結果がある。長時間使用のため、耳が痛くならない、息苦しくならないといった付け心地の良いものなど付加価値品のニーズが高まるのは自然な流れだ。
 使用期間については、花粉症やインフルエンザ、ノロウイルス対策で使用率が増加し、マスクの使用が比較的一般的になったことで「多用途使用者」が増えたことが長期化につながった。掃除の際のほこり除け、乾燥防止、また、寒さ対策などで使用する人も増え、年間での店頭採用率も広がりつつある。
 しかし、これらのユーザーは機能性よりも入り枚数を重視する傾向にある。ただ、入り枚数の多い、いわば低価格大容量品ユーザーは「隙間ができる」という点に不満を感じており「花粉症の時季に付加価値品の良さを知ってもらい、普段使いしてもらえるようなユーザーを増やしたい」(メーカー関係者)と、トライアルと認知浸透で付加価値品の構成比を高めていきたいとする動きが見られる。
 その他、子供用の市場もここ数年、金額、使用枚数が前年比10%前後で増加している。「子供が『格好悪い』と嫌がる」こともあり使用率についてはやや伸びが低いが「インフルエンザやPM2・5など外部環境への不安も高く、花粉症の低年齢化も見られる。ポテンシャルは高い」(同)と見るメーカーは多い。


 伸び率高い花粉除去・防止商品
 花粉予防商材(花粉除去・防止、鼻洗浄液、アレルゲン除去、鼻腔清涼剤)の13年度の市場規模は、30億2000万円、前年比158・6%と大きく成長した。中でも最も伸び率の高かった花粉除去・防止アイテムの鼻用クリームは、フマキラーなどが展開するクリームタイプが6億6800万円で同118・9%、エーザイなどが展開するイオン吸着タイプが8億5100万円で同124・8%と共に順調だ。
 クリームで約70%のシェアを持つフマキラーは、自社の「アレルシャット花粉鼻でブロック」の使用経験率や購入意向率が高いことや、エリアによって使用率が低いことなどから、ドラッグストアを中心に配荷店舗数の拡大を目指し、ユーザーの増加を狙っている。


 給気口フィルターにも注目集まる
 昨年、住友スリーエムの参入で市場規模が倍になったと言われる給気口フィルター市場。03年の建築基準法の改正で、汚染物質が滞留することなくクリーンな環境に保つ24時間喚起が義務付けられた。その喚気の仕組みとして、各住宅には給気口が取り付けられている。花粉症シーズンには「給気をしたいが、窓や給気口が開けられない」といった声も多く聞く。そういった需要に対し、花粉の侵入を防ぎつつ、空気が入れ換えられる点を訴求し、併せてにおいも取るフィルターや、丸型、角型などに対応したフィルターも発売するなど、市場の構築に向け各社が動いている。



 
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