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特集

特集・衣類ケア——付加価値の定着、拡大へ

2014年2月10日

洗濯に対する意識が向上

 

 すでにブームの域を越えて定着した感が強い香り関連商材だが、その先駆け的存在となった柔軟仕上げ剤も引き続き伸びが顕著だ。昨年来、こちらも広がりを見せる香り付け専用剤と共に、拡大する衣類ケア分野で先頭を走っている。


 昨年の柔軟仕上げ剤市場は、前年に続いて2桁成長を果たしたと見られる。それまでの700億円程の規模は、一気に800億円を狙うところまで成長しそうだ。年間を通じて数量ベースよりも金額ベースでの伸長率が上回っているのが特徴で、これはすなわち、平均単価も伸びていることを表している。
 依然として香りを訴求した製品に対するニーズが高止まりしているため、これに伴い各社から様々なアイテムが投入されて活性化していることが大きな要因となっている。
 また関係者は「明確なアベノミクス効果ということではないにしろ、景気回復への期待感が徐々に高まっているのは確かで、これが付加価値商品の動きを加速させている」と言う。柔軟仕上げ剤に限らず多くのカテゴリーがそうした状況にあり、実際、日用品の主要40市場における平均単価は数年ぶりに前年を上回ったというデータもある。
 「待望のデフレ脱却へ向けて明るさが見えてきた」(ライオン・濱逸夫社長)ことも、市場の成長を後押しする形になっていることで、更に今後も成長が期待できそうだ。


 市場創造、拡大への期待が高まる香り付け専用剤もまた、こうした経済環境が追い風になると見られる。柔軟仕上げ剤に比べれば市場規模はまだ小さいながら、大手、中小、あるいは国内外を問わず数多くのアイテムが店頭を賑わせている。
 こうした柔軟仕上げ剤、香り付け専用剤の好調ぶりは、衣料用洗剤の動向にも影響をもたらしつつある。洗剤も同じ香りでそろえたい、香りを組み合わせたい、あるいは洗剤には除菌や消臭効果を求めて香りは柔軟仕上げ剤でといったニーズが高まり「洗濯そのものに対する意識の向上につながった」(大手メーカー)というわけだ。
 そうした意識は、衣類用漂白剤にも向かい、この市場の需要を押し上げている。付加価値の高いアイテムが支持されて2012年の前年比伸長率は105%となったが、13年は更に2桁近い伸びで着地しそうだ。
 反面、香り製品に対しては懸念材料もある。昨年9月、国民生活センターが「柔軟仕上げ剤のにおいで体調不良になったという消費者相談がこの1〜2年急増している」という発表をしたことである。
 全国から寄せられた相談件数は、08年度の14件から、12年度には65件に増え、更に13年度も増加する傾向にあるという。
 既に業界団体や各企業で、対応を図る体制が出来てはいるが、消費者への啓発も含めて、今後も成長に一段と健全性が求められそうだ。



 
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