TOP > 掲載企画特集2013年ペットケア

特集

特集・ペットケア——高い潜在需要が成長の鍵握る

2013年7月15日

高付加価値品で単価維持に尽力

 

 飼育頭数の頭打ちや競争激化による単価下落など、ペット関連市場を取り巻く環境は厳しい。ただ、「室内化」、「小型化」、「高齢化」、「肥満化」というペット飼育の4大潮流に合わせた商品提供を行うなど、各社ではニーズに対応した展開を行っており、市場維持に向けた取り組みを進めている。

 調査会社の富士経済によると、2012年のペット関連市場は前年比100・6%の4011億円と微増した。ただ「飼育頭数が頭打ちであることで、ペット用品を扱う店舗数の増加による価格競争が、金額ベースでの厳しい状況を誘発している」(メーカー担当者)と指摘する声もある。
 ペットフード市場では、ドッグフードが縮小し、キャットフードが拡大となった。ペットの高齢化や小型化が進み、一食当たりの消費量が減少したことで、大容量タイプの需要が少なくなったことがドッグフードの苦戦につながっていると見られる。一方で、プレミアムフードや療法食などが市場をリード。特に、嗜好性の高い猫に向けたおやつはアイテム数も増加し、店頭での露出も目立ってきていることから「今後の成長が期待できる」と話す関係者もいる。また、健康志向の高まりからペットフードに対する安心、安全の需要が高まっており、素材にこだわったナチュラル志向のペットフードも増加している。


 消臭剤やシャンプー類、デンタルケア用品を含むペットケア用品市場は、室内飼育率が上昇していることなどを要因に、トイレ用シーツ、猫砂の需要が拡大している。これらは消耗品のため価格面が重視され、大容量タイプを中心に価格競争も進みつつある一方で、品質向上だけでなく、香りやデザイン性など付加価値を訴求し、低価格化に対抗しようとする動きも見られている。ペットの高齢化が進んでいることから、おむつやデンタルケア用品も成長。簡便性を追求したケア用品として使い捨てタオルやウエットティシュ、住環境に配慮した商材としてクリーナーなども拡大傾向にある。
 首輪・胴輪・引き紐やベッドなどのペット生活用品市場では、買い替え需要が低迷して首輪やケージは縮小が続いているが、ペットカートは高価格品が支持され拡大している。


 高い飼育意向率が明るい要素
 ペットフード協会によると、12年度は犬が1153万4000頭で前年比96・6%、猫は974万8000頭で同101・5%とほぼフラットで推移している。ただ、新規飼育頭数が伸び悩みを見せており、また、子犬頭数は03年をピークに低くなっている。これは「将来を見据えると、発展していくには決して望ましくない傾向」(ペットフード協会・越村義雄会長)だと言える。
 一方で、現在の犬の飼育率16・8%、猫の飼育率10・2%に比べ、飼育意向率は犬が30・4%、猫が18・2%と倍近くあるように、市場の潜在需要は高い。ペットフード協会では、ペットを飼育することによる優れた効果・効用の周知や、高齢者も飼いやすいような環境整備を訴えており、その活動がいかに飼育率の向上へ結び付けられるかが、成長の鍵となる。


 進むインターネットチャネルの活用
 ペット業界の今後について、あるメーカー担当者は「各チェーン店がペット関連商品を集客ツールとして活用してきたが、オーナー世帯数の拡大や飼育犬の大型化が望みにくい状況下で、引き続き市場の縮小は継続するのでは」と分析する。しかし、販売チャネルではインターネットにおいて順調に売り上げが伸長しており、ペットフード協会の調査によると、ペットショップチャネルに匹敵する売り上げ規模になってきている。ペットフードや猫砂、トイレシーツなど、かさが張る商材を中心にインターネットで購入するケースが目立ってきており、今後も更に拡大していくことが予想される。販売専用サイトを開設するメーカーも登場し、今後もその活用には注目が集まりそうだ。



 
1
 
Share (facebook)
 
 
 
記事一覧に戻る
 

サイト内検索

Loading

記事配信中

@COSME

日経テレコン21

日用品化粧品新聞 ダイジェスト版

Facebook

       
  x  
日用品化粧品新聞
 
Share (facebook)