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特集・電池・メディア——市場パワーアップへ

2013年6月24日

特需の反動から回復基調へ期待

 

 東日本大震災による特需、その後の低迷を経て、電池市場は立て直しへ向けた動きが進められている。成熟化が進んだアルカリ電池、拡大が期待される充電式のニッケル水素電池などを中心とした市場では、いくつかの課題を抱えながらも活性化へ向けた取り組みに期待が掛かる。
 電池工業会が発表した2012年4月から13年3月までの統計を見ると、一次電池の主力であるアルカリ電池の販売金額は前年比86%の517億円となった。特に、震災による大幅な需要増の反動が上半期に大きかったことが、この数字に表れた形だ。
 この反動は下期に入ってから、徐々に解消されつつある。更に今年4月以降は回復基調にあり、今後は前年を上回る推移を示し、平年並みに戻ると予測する声も多い。


 反面、流通各社によるプライベートブランド(PB)商品の台頭が、依然として市場に影響をもたらしている。震災の特需が発生した頃、中国や韓国など海外を中心に独自に調達する小売店が増えたが、これが現在も「関係者の予想を覆して、意外に市場に残ったままになっている」(メーカー担当者)。また、100円均一価格の店でアルカリ電池4本入りが6本入りになったりするなど、実質的な単価下落が続いており、需要の回復とは別に、価格面での課題は残されたままだ。
 これに対し、国内メーカーでは、用途を細分化した商品提案、消費者キャンペーンなど各種施策で市場活性化を図っている。


 期待という意味では、充電式のニッケル水素電池が注目を集める。充電により繰り返し使えることで、電池を使い捨てずに済むという環境対応面での価値や、あるいは徳用感、より具体的な用途提案の認知が進むことで、更に使用率の伸長、市場規模の拡大が見込まれる。
 統計で見ると、アルカリと同様に12年4月から13年3月までは特需の反動で低迷を強いられたが、4月単月では前年比123%と急速な回復傾向が見られることで、この先への期待も取り戻しつつある。アルカリ電池からの移行も含め、今年度内に金額構成比が全体の2割を超えるという予想もある。


 課題としては「充電器とのセットになると単価が数千円単位になるため、電池の消費行動ある“ついで買い”がしにくいこと」(同)と言われている。それがまた「特殊な機器、特定の人が使うものというイメージを払拭しきれない理由の一つ」(同)とも言う。
 参入各社では、性能を抑えた手頃な価格のセットも導入し、使用へのハードルを引き下げようとしているが、更に生活に密着した提案ができれば、使用者の拡大がより加速しそうだ。



 
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