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特集

特集・ハウスホールド——液体への移行が加速

2013年6月10日

衣料用洗剤→“超コン”比率高まる

柔軟仕上げ剤→高残香タイプで拡大

 

 トイレタリー・日用品市場でも最大の規模を持つ衣料用洗剤、柔軟仕上げ剤カテゴリーの動きが活発化している。新たな生活スタイルを提案する新製品や新規プレーヤーの参入など、必需品として安定した動きが続いていた市場が活性化のきざしを見せている。

 各種の統計によると、今年1〜3月の日用品市場全体の金額前年比は100〜101%と、横ばいから微増のペースで推移している。各統計で共通しているのは、付加価値の高い商品の台頭で単価が下げ止まる傾向にあり、個数は伸びを見せ、これを掛け合わせた金額面で成長を示している点。
 同期間で衣料用洗剤を見た場合、粉末の数量減が大きいため全体的にはマイナス傾向にあるが、液体の伸びは顕著。近年、それまでの主流だった粉末洗剤に代わり、液体洗剤の比率が急速に高まっているが、そのペースは関係者の予想を上回る。現時点での液体洗剤が全体に占める割合は6割を超え、7割に迫る勢いと見られる。小売店店頭でも陳列の中心は液体洗剤となっているケースが目立つ。

 しかし、まだ当分は液体洗剤への移行が続くと見られる一方で、中高年層を中心とする層に粉末洗剤に対するニーズも根強いと参入各社は分析する。「一定のところまで液体が伸びるのは確かだが、粉末もそれなりに残る」(大手メーカー担当者)というわけで、2〜3年後に粉末が20〜25%となり、その後は横ばいとする見方が有力だ。洗浄力や、これまで長年使用してきたことへの信頼感、安心感から粉末を選択する層が残るとされる。
 商品面では、花王が粉末のつめかえ用を発売しているが、他の大手、中堅メーカーの動きにも注目が集まる。

 液体洗剤については、従来のレギュラータイプから、いわゆる超コンパクトタイプへの移行が進んでいる。近いうちに衣料用洗剤の半数近くを占めるまで拡大すると見られる。洗剤そのものへのニーズとしては、洗浄力に加えて抗菌などの衛生意識、節水・節電、あるいは環境意識などが高まりを見せていて、これに対応する商品群が売り場に並び始めてきている。同時に、粉末から液体レギュラータイプを経て超コンパクトに移行する流れから、最近では粉末から一気に超コンパクトに切り換える人も増えている。

 業界の話題としては事欠かない柔軟仕上げ剤は、一段と勢いを増している。特に香りに特化した高残香タイプの伸びは顕著で、市場活性化に大きく貢献している。その市場規模は、小売りベースでは1000億円の大台も見えてきたと言われるほど。洗剤、香り付け専用剤との組み合わせによって、より香りを楽しむことを提案する事例も増えており、この分野に限ってはまだまだ勢いに陰りが見られない。
 このところ特徴的なのは、新規メーカーの進出だ。より高品質、あるいは香りの良さを前面に出し、かつ価格も従来品の数倍というアイテムを投入し、市場に刺激をもたらしている。こうした動きが既存の参入企業にどういう影響をもたらすか、一段と活発な動きが見られそうだ。



 
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