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特集

特集・節電——環境、熱中症予防のため、快適に暑さ対策

2013年6月3日

安定成長へ冷感強化とにおい対策

 

 環境省が2005年にクールビズを提唱して以降、暑さ対策品は節電、省エネルギーに役立つとの認知が広まってきた。記録的な猛暑だった10年、東日本大震災の影響で節電を余儀なくされた11年に2年連続で市場が急拡大。しかし、7月半ばまで涼しかった昨夏は市場が3割強も縮小した。季節商材ならではの出荷や在庫調整の難しさが浮き彫りになったが、長期的視野で見れば成長市場であり、今年もラインアップの強化や、暑さとにおい対策のダブル訴求など新機軸を打ち出そうという動きが見られる。

 昨夏は出足
 の悪さ響く
 小林製薬の調べによると、額や首元に使う冷却シートやスカーフ、氷枕、冷却スプレー、冷却ジェルマットを合わせた暑さ対策品の市場規模(各年4〜9月)は、09年の62億円から、猛暑だった10年は86億円、11年は前年同期比7割増の125億円に急成長を遂げた。
 しかし昨年は、84億円へ縮小。過去2年の好調から「小売店が非常に協力的で、売り場は完璧に近い形で作れていた」(メーカー関係者)というが、気候に恵まれなかった。
 7月後半からは真夏日もあり、残暑も厳しかったが「消費者心理として、6〜7月が暑いと購買意欲が高いが、後から暑くなっても例年なら5個買うところを2個に抑えるなど買い控えされてしまう」(同)と、市場の十分な回復には至らなかった。

 におい対策で
 リスク軽減
 今年の施策は、既存の冷却材ブランドの強化が中心。小林製薬は「熱さまシート」に、首に貼って使う「首用ロング」を追加。白元は、冷却保冷枕「アイスノンソフト」の発売40周年限定品として、キャラクター「リラックマ」をデザインした携帯サイズの「プチアイスノン」を付けて、より幅広い世代へアピールしていく。
 また、強い冷却効果で購買意欲を刺激する施策も目を引く。桐灰化学は「熱中対策首もと氷ベルト」に「強冷却タイプ」を追加。小林製薬も「熱さまシート」の夏季限定品として「強冷感タイプ」を発売した。
 更に、生活者の高まるエチケット意識に応える形で、汗・におい対策製品も増えている。
 小林製薬は、防臭成分配合の衣類用スプレーや制汗成分配合のジェルを発売。「あせワキパットRiff」に、男性用や香り付きを追加した。桐灰化学は、冷却効果と汗染み防止のW機能を持つ「ワキひんやりシート」を発売。冷却商材の売れ行きは気候の影響が大きいため、においケアを訴求する暑さ対策品も併せて展開することは、リスクの軽減に有効だ。

 熱中症対策の
 啓発強化を
 クールビズの提唱から8年、原発事故で節電の重要性が広く認識されるようになってから2年。昨年は市場が縮小したとはいっても、その規模は09年の1・4倍。節電としての暑さ対策市場が、成長路線にあることに変わりはない。13年の市場規模は、09年比で1・7倍の108億円と予測されている。
 10年の1700人という熱中症による死者数は、当時こそセンセーショナルに取り上げられたが、例えば、真夏日以外の梅雨時期であっても熱中症が起きることはまだ十分に認知されていない。
 店頭やホームページなどで暑さ対策の必要性を啓発してくことが、社会的責任を果たす上でも、市場の安定成長のためにも、より求められることになりそうだ。



 
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