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特集

特集・頭皮ケア——“ジェット”で狙え若年層

2013年2月25日

微減傾向歯止めに新規成分期待

 

 99年の大正製薬「リアップ」発売で市場が活性化して以降は、大きな話題がない育毛・養毛剤市場。各社共、新しいコンセプトの商品を継続的に投入しているものの、市場規模は微減で推移している。どのように活路を見出しているのか、各社の動きを追った。
 12年4〜12月の市場規模は、薬局・薬店ベースで270億円、前年同期比98%となっている。ちなみに11年4月〜12年3月の市場規模は360億円で、前年同期比97%。今の時点で伸長市場とは言えないが、縮小しているとまでは言えない。期中のマーケットシェアは、大正製薬53%、花王17%、第一三共ヘルスケア6%、資生堂6%、加美乃素本舗4%と続いている。大正製薬は「リアップ」シリーズ効果で、確実にシェアを固めている。


 市場活性化に向けた希望の一つは、若年層向けの噴射型ライト育毛剤。抜け毛予防と爽快感の2つの機能が受け、特に夏季には拡売が期待できるという。好調を維持している花王の「サクセス」シリーズに続き、昨春は第一三共ヘルスケアが「カロヤンジェット無香料フレッシュ」、また12年12月には大正製薬が、ミノキシジルを1%配合したエアゾール剤「リアップジェット」を投入。抜け毛が気になるエントリー層を確実にユーザー化していく考えだ。
 もう一つは女性用アイテム。ニーズはあるが店頭での購入に抵抗があるため伸び悩んでいたカテゴリーだが、ネット販売の発達と頭皮ケアブーム、ウイッグや植毛・増毛技術による意識が高まっており、潜在市場であることは間違いない。各社、将来的な期待も込めて、製品投入を続けている。
 決め手はやはり新成分になる。外用のミノキシジルや内服のフィナステリドと同等かそれ以上の効果を発揮する成分が配合された製品が発売されない限り、この状態は続くだろう。


 一方で、「成分」ではなく「方法」の革新も進められている。聖マリアンナ医科大学のベンチャー企業であるナノエッグは、乾いた髪のキューティクルのすき間から有効成分を髪の芯まで浸透させ、毛細管現象により毛根まで届ける機能を持つ「ヘアケアキューブ」という基剤を開発した。頭皮から毛根に成分を届けるよりも圧倒的に効率的な方法だ。すでに2月1日から自社製品「煌髪」(キラリ)シリーズを発売しているが、基剤は原料メーカーとして販売も行っている。
 1月の報道によると、慶應義塾大学の研究チームが、ヒトiPS細胞を使って毛包を人工的に作ることに成功したという。実用化はまだ先のようだが、将来的には育毛剤の開発にも期待できるとのこと。医療の補完機能としての育毛・養毛剤ニーズがなくなることはなさそうだ。



 
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