TOP > 掲載企画インタビュー6月エリザベス 須藤忠弘社長

インタビュー

"今を切り取るブランド"が強み

エリザベス 須藤忠弘社長

1954年(昭和29年)、銀座に誕生したエリザベスは当初、百貨店のブランドだった。その後、伊勢半の6代目社長・澤田亀之助氏が「伊勢半グループは一般品流通のメーカーの道を歩む」と方向性を決定したため、エリザベスも伊勢半(当時はキスミー)に近い商材にシフトした。機能商品「アイリッド」やユニークな「ピポ」を展開する同社の業績と戦略、伊勢半とのすみ分けについて、就任して1年が経過した須藤忠弘社長に聞いた。

昨期は前年並み
 
---震災の影響の大きかった昨年はどのような年でしたか?
「一言でいうと厳しい一年だった。着任した早々だったので、市場にどのように対応しながら進めればよいのか考えながらだった。こう時期に閉塞間を打破しようと思って販促費を投入したが、顧客の購買意欲をかき立てる商品を発売するのはなかなか難しいというのが実感だ」

---特殊な要因などはありましたか?
「当社は基本的に、色物中心の単品メークメーカーという位置づけだ。特にという東京では、ドラッグストアやバラエティーストアなど、本来は明るくなくてはいけない売場で、照明が消されていて色が見えにくい状態が続いた。震災のあった3月よりそれ以降の節電が苦しかった。大阪はそうでもなく健闘したため、トータルの売り上げは前年並みで終わった。」

 

 —動きの良かったブランドを教えてください。

 「昨年春に発売した『ピュアナチュラル』は昨秋と今春にアイテム追加。“100%ミネラル”が支持を得ているようで、口コミサイトのランキングが上がってきている。配荷店も、ロフト全店で取り扱っている。『ビボ』のアイライナーは今でも引き合いが多い」
 

 双方の商品知る

 

 —今期から営業の体制を充実させたと聞きました。

 「エリザベスの営業社員と伊勢半のSMD社員が連携を取っている。エリザベスが情報の収集や店頭での露出度を高めるための取り組みなどを工夫して、伊勢半のSMDが店頭で作業するイメージだ。これによって、お客様が手に取りやすく買いやすくしたいと考えている」

 

 —「エリザベス」の強みと目指す方向性は。

 「今を切り取りながら、今というタイミングの『あったらいいな』を目指したい、というのが私の思い。いわゆるニッチ市場で強さを発揮したい」
  

 —伊勢半とのすみ分けについてお聞かせください。

 「伊勢半の『商品承認会議』に、エリザベスからも経営と営業の責任者が出席しており、それぞれのニーズを確認し合ってモノ作りを進めている。また、現場の社員がお互いの新商品発表会に出席して、双方の商品を良く知ることで、商品のバッティングなどを避けるようにしている。今はあまり明確ではないが、将来的にはもっと明確にすみ分けされていくだろう」

 

 —販売チャネルは多くが共通していますね。

 「『ブランド』と呼んでいる什器で売るシリーズは伊勢半にしかないが、それ以外の『単品』と呼んでいるシリーズでは若干競合するものもある。同じチャネルならばカテゴリーや価格帯で差別化している。いずれはチャネルの調整も必要かもしれない」

 ウェブ活用は来期

 

 —ウェブ施策に関する考え方をお聞かせください。

 「基本的に販促は店頭が重要であると考えているが、ユーザーの商品情報の受け取り方は、メーカーからの一方通行よりも口コミを信用するという部分がある。今期は慎重を期すが、来期以降にブログや口コミを使った施策を考えている。単独でネット通販を始める予定はない」

 

 —今期の目標は。

 「春の新製品が比較的好調なので、売上高、配荷店舗数共に2桁伸長を目指している。特に首都圏や近畿圏で店舗を増やしたい。増えたところはSMDを活用してメンテナンスする。制度の改革と併せて、店頭でもきっちり売っていきたい」

 

 

(2012年6月18日号)

 

須藤忠弘社長

 
 
     
Share (facebook)
 

  記事一覧に戻る 

サイト内検索

Loading

記事配信中

@COSME

日経テレコン21

日用品化粧品新聞 ダイジェスト版

Facebook

       
  x  
日用品化粧品新聞
 
Share (facebook)