TOP > 掲載企画インタビューこもりコーポレーション 小森健司社長

インタビュー

”絆”需要 一過性にせず 〜東北の住環境の復旧で市場活性化へ〜

こもりコーポレーション 小森健司社長

 

  —現在の市況はいかがでしょうか。
 「春の彼岸、盆と良くもなく悪くもなくといった状況が続いている。九州での記録的な豪雨など最近目立つ自然災害が消費マインドの低下につながっているのかもしれないが、秋以降の市場動向については見通しが立てづらい。苦戦すると思った月が終わってみたらプラスだったということもあり、何がどう売り上げを左右するのかは現在分析しているところである」
 
 —東日本大震災で被災した地域やその他の地域の動向は。
 「地域別に見ると、関西が一時の苦戦を脱してきているように感じる。東北は昨年の東日本大震災を経て、復興に向けた努力が実った店舗は前年同期比400%という数字を残したが、今は落ち着き始めている。今年の盆は東日本大震災で亡くなられた方の実質上、新盆となるケースもあるだろう。住環境が復旧し、それぞれの家庭に仏壇などが入り出した時に需要が高まってくるものと思われる」
  
 —各業界で新たなアプローチが出てきています。
 「線香業界では、喪中はがきの返礼や母の日、新盆の企画などを実施し、アピール力を高めている。伽羅や白檀、沈香の急騰から従来のトップブランドと異なるブランドを発売し、価格対応するメーカーもあるが、新たな需要の掘り起こしというのは業界としても歓迎できる。アピールという点では、以前あるメーカーが繁華街に発泡スチロールの大きなお墓を作って線香を灯す意味などを訴えていたが、そういった派手なイベントを今一度やってみてもいいのではないだろうか。例え一過性のものだとしても話題になるし、どこでどう影響してくるかは分からない。また、ドラマで仏壇が出てくるシーンなどがあるが例えばテレビ局や製作会社などに出向いてローソク、線香に火を灯すシーンまで作ってほしい、と頼んでみたらどうかと各工業会に投げ掛けている。無駄足かもしれないが、日本の伝統的な文化を守るにはこれくらいの考えがあってもいいと思う」
 
 —先日の横浜での葬儀の展示会は例年以上に盛況でした。
 「葬儀産業は、今後亡くなる人が増えていくことを考えると成長性が期待されるが、葬儀の簡素化や仏壇の小型化など1件あたりの単価ダウンはマイナスとなり、決して楽観はできない。東日本大震災で家族の絆を見つめ直そうという機運は間違いなくプラスに作用している。これを一過性のものとせず、業界の発展につなげていければと思っている」
 

 

(2012年7月23日号)

 

 

 
 
 
記事一覧に戻る
 

サイト内検索

Loading

広告スペース

記事配信中

@COSME

日経テレコン21

日用品化粧品新聞 ダイジェスト版

Facebook

       
  x  
日用品化粧品新聞