TOP > 掲載企画インタビュー8月Paltac 折目光司社長

インタビュー

サプライチェーン全体に貢献

Paltac 折目光司社長

  前期に続き、積極的な事業展開を進めているPaltac。サプライチェーン全体の利益に貢献することを第一義として、独自の店頭提案やRDC建設、自社のコスト削減を進めている。デフレをものともしないPaltacの取り組みの現状と今後について、折目光司社長に聞いた。

 

 −−震災から1年4カ月が経過しましたが、業界にどんな影響がありましたか。

 「意識と競争に変化があった。まず、サプライチェーンの重要性が改めて認識された。また、節電やエコに対する意識が高まった。更に、小売業様の積極的な出店もあり、価格だけでなく、品ぞろえやサービス、利便性など消費者満足の向上に向けて製・配・販の連携がますます重要な時代になった」

 

 −−御社が目指しているものは。

 「流通の無駄を省き、消費者と社会に貢献すること。製・配・販それぞれが適正な利潤を確保できて業界の健全な発展に貢献したい。企業は進化が止まれば衰退する。常に危機意識を持ちチャレンジし続ける。今年1月には、新経営理念『Paltac Mind』を制定した。平成10年以降、34社の統合により社員も多様化している。柔軟でスピード感を持った企業であり続けるためには、社員全員が方向性と価値観を共有しておく必要があった。全員が分かりやすいように、社内各部門から集まったプロジェクトチームで原案を策定した」
 

 −−業界をリードする卸店として何が求められていますか。

 「サプライチェーン全体に貢献できる機能だろう。例えば、災害時などでも商品を安定供給できるBCPの策定や全体のコスト削減ができる物流機能、商品の発掘による店頭活性化、自社のローコスト経営などだ」
 

 −−具体的な取り組みは。

 「BCPの一環として、非常用自家発電装置や衛星電話の設置、災害用備品の備蓄を進めた。自家発電装置は総額20億円を投資し、全国のRDCに設置している。また中部、関東、東北、北陸各地区の物流強化に加え、既に北海道でスタートしているハイブリッド物流に注力する。また、1060人の営業体制で、効果が見えやすいドミナント企業様を中心に、店頭実現力にメリハリを付けるFMD(フィールドマーチャンダイジング)サービス体制を試験的にスタート。昨年は希望退職も実施したが、サプライチェーン全体の効率化に貢献するために、経費率8%台のローコスト経営を目標にしている」
 

 −−御社の強みは。

 「営業面では店頭の活性化と店頭実現力、物流面ではコスト削減などの貢献だ。また、商品発掘力や情報発信力も強化。化粧品、日用品、ヘルスケアの全カテゴリーで提案が可能で、専用サイトで全国の売れ筋情報などを配信している。商品の差別化や製・配・販の適正利潤の確保も卸店の義務で、専売品は現在、約400SKUになった」
 

 −−全国の物流網はRDC横浜で完成したという認識でしたが。

 「今後は更なる出荷能力の増強やSCL事業の拡大に向けた投資が中心になる。これから建設するRDCは、全て免震構造の自動倉庫を採用し、ハイブリッド型物流センターを中心にしていく」
 

 −−CSRについては。

 「事業活動では災害対策の強化や法令遵守、また環境問題については、物流の効率化や電力削減、廃棄物のクリーン処理の取り組みなどを行っている」
 

 −−具体的には。

 「拠点集約や配送の合理化により、平成18年を100とすると昨年は88・8%に削減、省エネを実施した。また、物流センター内の照明を高輝度タイプに切り替え、これまで以上の節電を推進中だ。更に、地元中学校の会社見学受け入れやクールビズ、エコキャップ活動など、地域社会や環境面に配慮した取り組みを行っている」
 

 −−今期の業績見通しは。

 「売上高は102・5%、営業利益は105・7%、経常利益は105・7%、当期純利益は144・3%で、売上高、利益共に過去最高を目指している」

 

 

(2012年8月5日号)

 

 
 
     
 
Share (facebook)
 

  記事一覧に戻る 

サイト内検索

Loading

記事配信中

@COSME

日経テレコン21

日用品化粧品新聞 ダイジェスト版

Facebook

       
  x  
日用品化粧品新聞
 
Share (facebook)